え…………?



えっと、えっと……

たっくんを喜ばせたくて、ユメちゃんに聞いた通り好きなとこを伝えて勇気を出して自分からキスをして。

それで恥ずかしすぎて下を向いてたらたっくんに抱きしめられて、それで……

それで…そのままゆっくりベッドに沈んだんだ。



「朱里…」



私の名前を呼ぶこの声、好きだな…

たっくんが私を組み敷いているこんな状況の中、一番に思ったのはそんなことだった。

この角度からたっくんの顔を見るのは初めてで、その表情がすごく色っぽくて…

ドキドキしすぎた心臓が痛く感じていた。




「もし嫌だったら…俺を殴るか蹴り飛ばして」

「え…?」

「じゃないと…もう自分じゃ止められないから」




私、今なら怖くない。

きっと今なら…幸せだって、そう感じられるから。




「俺…どうしようもないくらい朱里が好きだよ」



唇が重なったあと、それがゆっくり首筋に落ちてくる。私は…少し震えている手を背中に回した。


私もどうしようもないくらいたっくんが好き。

大好きだから…たった今、覚悟ができたよ。

たっくんに全てを捧げる覚悟が。