ここ数日、たっくんは私の家に来なくなった。
それでも学校の日は一緒に登下校できるし、授業中以外はずっと一緒にいられるからなんとか我慢できていたんだけど…
あいにく今日は休日。
たっくんは朝からバイトに出掛けてしまい、今は既に陽も落ちて夜になっていた。
今日はまだたっくんの顔を見てないな…
部屋の電気は付いてるから家に帰ってるはずなのに。
またノート作ってるのかな?
忙しい、かな?
邪魔…かな?
“忙しかったらごめんね。少しでもいいからたっくんの顔が見たい。窓開けてくれる?”
少し悩みながらも、会いたい気持ちが勝ってしまい気付けば無意識の内にこんなメールを打っていた。
ドキドキしながら送信ボタンに触れようとすると、同じタイミングでメールが届く。すぐに確認すると、差出人はたっくんだった。
その内容は、いつも一字一句変わることなく同じなはずなのに今日は少しだけ違っていて。