でもその嫉妬の結果が1時間キスの刑?本当に俺って子供だ。なんて、自分で自分に呆れてる。


バイトしたら離れる時間ができるのは当然なのに。

その離れてる時間が俺をたまらなく不安にさせるんだ。

だって、朱里は可愛すぎるから。

だから…離れると不安だし心配になる。



明日からマサトの心を開かせるっていう大仕事が始まるんだから。

その大仕事を頑張るには、この不安を全部消さないと。本当は1時間なんかじゃ足りないけどね。



何度も何度もキスを繰り返している内に、朱里は体の力が抜けたのかペタリとその場に座り込んだ。

可愛い、可愛い、可愛い。

ああ…好きすぎてヤバイ。



「朱里、他のこと考えちゃダメだよ。俺のことだけ考えて…」



耳元にそんな言葉を落とせば、また朱里の体から力が抜けていくのが分かった。

可愛すぎる……