「ごめんね。私、ただクラスが離れただけなのに不安になっちゃって、それで…」

「普通じゃない?俺達って普通のカップルより一緒にいる時間長いしずっと近くで育ってきたんだから。少しでも離れたら不安になるのは当然だよ」

「うんっ…ヤキモチ妬いちゃって、重くて…ごめんね」

「それで重いとか言ってたら俺どうなるの?ヤバイでしょ。それにヤキモチは愛の証じゃん。俺は寧ろ嬉しいけどね」

「本当?ウザくないの?」

「全然。愛は重くてなんぼだと思わない?」

「うん。私も…そう思う!」



必死になる私に、たっくんは優しく微笑んで。



「じゃあ、仲直りしよっか」

「うん」




軽く触れるだけの優しいキスを交わせば、さっきまでの心のモヤモヤが全部吹き飛んだ気がした。

キスって不思議…心が一気に満たされる。