告白はあの公園でしようと決めた。
できれば初めて朱里に想いを伝えたあのブランコがいい。
そんなにタイミングよくブランコに座ってくれるか分からないけど…とりあえず賭けてみよう。
昼間の公園は人が多くて無理そうだから…
夜は朱里の家でパーティがあるし、きっと買い出しを頼まれる。
そのタイミングで伝えよう。
もしダメだったら、また振り出しに戻って1から頑張ればいい。
とにかく長年の想いをぶつけるんだ。
そんな覚悟を決めて挑んだ告白だった。
『朱里…俺と結婚してくれる?』
『予約させてほしい。俺のお嫁さんになってほしい人は朱里以外いないから』
『俺、子供の頃からずっとずっと朱里が好きだった。
幼馴染みとして見たことなんて1秒だってないよ。
これからは彼氏として朱里の全てを知りたいんだ。
だから…結婚するその日まで彼女になって下さい』
これが俺の想いの全てだった。
朱里は俺の全て。
過去も今も未来も…朱里で溢れた人生がいい。
『はい…もちろん。だっ、て…私はっ、たっくんが…大好き…だもん』
俺の長年の片想いが実を結んだ瞬間だった。
あの時と同じ返事をくれた朱里は泣いていたけど、最高に可愛くて…抱きしめたくなったのを必死に抑えた。