お母さんも席についたところで

「「「いただきまーす」」」

3人で夜ご飯。

笑顔溢れる食卓とはまさにこの事だ。

テーブルにはたくさんの料理が並べられていて

ハンバーグはプロ級の出来栄えだった。

ハンバーグを一口頬張ると

とても美味しいが少しだけ味というか食感が違った。

「お母さん、この肉ってなんか特別な肉なの?」

「えぇ。そうよ。今日は特別なお肉なの。美味しいでしょう?」

私にはニヤついているように見えるその顔で

そういったお母さん。

「う、うん!とっても美味しい!」

とりあえず笑顔でそう返し

沢山口に頬張って微笑んで見せた。