もちろん制作するのは新しい母親だ。

性別は女……

自分との関係は母親で……

性格は穏やか……
いや優しいにしようかな……

外見は綺麗で……
可愛いでもいいな……

私は夢中になってボタンを押し続けた。

チーーーーーーン。

「出来上がった!」

そう興奮気味の声で言った瞬間

隣のBOXから出てきた女性は

私のお母さんにはもったいないくらい

綺麗な顔立ちでとても穏やかそうだった。

「叶美ちゃん、私を作ってくれてありがとうね。今日から私は叶美ちゃんのお母さんよ。名前は寧々。宜しくね。」

「叶美様が選択されました、理想の人間でございます。取り換えは既に行っておりますのでご安心くださいませ。」