「…………叶美!起きなくていいの?」



うるさいなあ…………ん……

パチッ……))

8時…………?

は、はちじ?!

やばっっ!!

今日日直だから8時に

登校しなきゃいけないんだった

もう間に合わない……

なんでもっと
早く起こしてくれなかったの!

日直だって知ってたくせに……

苛立ちを抑えきれずガバッと勢いよく
ベッドから起き上がり

ライブ中の早着替えかと
つっこみたくなるくらいの速さで
服を着替え終わり階段を高速で降りる




「叶美!ご飯は?」

お父さんと離婚してから

お母さんはこんな状況でも

私に話しかけるようになった。

多分気が狂ったんだと思う。

「食べる時間あると思う?ないよね?今日日直で8時までに登校だったの知ってたでしょ?もう間に合わないじゃん」

キレ気味で母親に言い放ったあと
急いで玄関を出る

「行ってらっしゃい!」

笑顔でそう手を振ってくる母親。

見ているだけでいらいらしてきた。

ほんとに最近ウザイ。

もっと優しくて
気持ちをわかってくれる
お母さんがほしいなぁ

と考えながら私は走り出した