……味気のない昼食が終わって、テーブルが片付けられる中、

「…ジュリア」

急に名前が呼ばれて、「はい…」と、顔を上げた。

「……今夜は、知人のラッセル公の家で会食がある。おまえもパートナーとして出席をするんだ」

「…はい」

答えると、キースはそれ以上は何も言わず、要件だけを口にしてテーブルを立った。