「キース…もう、やめて……」

もはや何も言わずに、次第に激しくもなる行為に、

気持ちだけが冷静になっていく中で、私のしたことがここまで彼を怒らせるなど、

わかってもいなかった自分は、本当にはどうしようもなく浅はかだったのかもしれないと……、

誘いを拒んだリュートも、そして我を忘れる程の怒りに苛まれて無理やりに行為に及んだキースも、

私は、どちらも自分勝手な思い込みで、追い詰めただけなのかもしれないと……。

そう感じると、夫であるキースに抱かれながら、ただ贖罪と懺悔の思いだけが募るようだった……。