「……おまえの方から誘ったと言うのか! この期に及んでも尚、奴を庇うなど……!」
「……本当のことよ……」
叩かれた頬を手で押さえて、
「……あなたが、最初に私の信頼を奪ったから……」
告げると、
「……おまえの今の主人は、私だ。どうしようと、私に従うだけのはずだ……」
低く口にして、
「……私の、夫婦である信頼を、おまえが失わせたんだ……!」
そう続けると、
「……おまえを、赦さない」
冷たく見下ろして、キースは感情をぶつけるかのように私を強く寝台に押さえ付けたーー。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…