「……やめて!」

「…何がだっ! おまえは、奴には抱かれたのだろうが!!」

「……そんなこと、してないわ!」

組み敷かれた身体の下で、首を横に振る。

「……誰が、そんな言葉を信じると思うんだっ!」

額に深く皺を刻んで、キースが声を荒げる。

「……彼は、リュートは……応じなかったわ……私には……」

告げて、彼の瞳を見上げると、パンッと平手で頬が叩かれた。