「どうしたの?緊張してる?」

沈黙を破ったのは杉田くんだった。




「えっ!?」



「何か思いつめたような顔してるから・・・」




うわあーん。



どうしよう!?



何話そう?



とにかく、何か話さないと・・・・。



「いや・・・。何か杉田くんとこうして一緒に並んで歩いてるなんて、不思議な感じだなと思って」




「そうだね。俺もまだ信じられないよ」



「でも・・・夢じゃないんだよね?」



「何疑ってるの?夢じゃなく、これは現実だよ。ほら」



そう言って。

杉田くんは私の手を取って、優しく握った。