「……はい?」
「あんまり激しいことすると死ぬのよ、分かるっ!?」
「でぇ!?」
ロアは慌ててフィルシアから離れた。
「全くもう!」
と、不愉快そうな表情を浮かべてフィルシアはソファに座る。
その隣にロアが座った。
「君も体が弱かったんだ」
「まぁね、おかげで子供も生めないのよ。でも……」
フィルシアはロアの首に手を回して顔を近づける。
ロアは呆れたようにフィルシアを見つめた。
「……何、僕は簡単には誘惑されないよ」
「ふぅん、本当?」
フィルシアは遊んでいた。
ロアはフィルシアの腕を振り払う。
「封筒、返しな」
「ねぇ、あなたって好きな人いるの?」
「人の話を聞きなさいって。ほら、返して」
ロアがフィルシアに顔を近づいた瞬間、フィルシアはロアの唇に唇を重ねる。
「……んぅっ……!」
ロアは目を見開いてフィルシアを突き飛ばそうとしたが、体が弱いことを思い出して躊躇した。
体を思い、ロアはフィルシアの肩を持ってゆっくり離そうとしたが、舌を絡め取られていて離れない。
と、フィルシアがバッグから何かを取り出しているのに気付く。
「……んうぅっ…!」
フィルシアはそのバッグから取り出した物をロアの背中に当て、迷わずトリガーをひいた。
そして、ロアはゆっくりと目を閉じる。
フィルシアはロアの体を抱きとめた。
「ごめんなさい。リンちゃん、少しの間だけ貸してね」
フィルシアはそっとロアの頬に唇を当てた。