レオはロアに言われたとおり、朝早くから店を開けていた。
その数分後、ロアがやって来る。
「おはよ。ちゃんと開けてくれたみたいだねぇ」
「ええ、まぁ。……すいません、ちょっと出掛けてもいいですかね?」
「どこ行くの?」
「ちょっと。……あの、リムは今日来ます?」
「どうだろうね? まだ休みの連絡は来てないけど。なんか、君最近リムちゃんと仲いいね?」
にやりと笑うロアをレオは呆れた表情で見つめる。
「そんなんじゃないですよ。じゃ、すぐ帰りますから」
「ん、気をつけてねー」
レオは早歩きでタイムマシーンに乗り込み、約束の日に合わせてラウルの家に向かった。
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時間は10時まで5分前の9時55分。
そこでレオはしばらくタイムマシーンの中で待っていると、この前の女の子らしき子がやってくる。
とてもおしゃれな服を着て、あれは多分化粧もしているだろう。
結構美人だったんだなと、レオは感心した。