「どうするか……」

とにかく、明日の遊園地の予定はぶっ壊さねば。

と、レオは考える。

が、どうやって……。

「あ、レオ」

と、レジで暇を持て余しているロアに呼ばれる。

「はい?」

「それ終わったら、僕と一緒にタイムマシーンの清掃手伝ってくれない?」

「あ、はい、いいですけど」

タイムマシーン……あ、そうかっ!

「ロアさんっ!」

「は、はい?」

「お願いします、今日バイト終わったらタイムマシーン貸してくれませんか。ちゃんと燃料は満タンにして返しますから」

ロアは訳が分からないというような表情を浮かべている。

が、燃料満タンという言葉にやられ、

「別に……構わないけど?」

と、あっさり頷いた。

「ありがとうございます!」

レオはロアに一礼して、にやりと悪魔に似た笑みを浮かべる。

が、その笑みは罪悪感も少々入っていた。

悪魔になりきれない悪魔。

それでもレオは、リンのために過去へ戻るのだった。