派手な男達ばかり。
そりゃあそうだよね、不良だもん。
でも、その集会とやらは
楽しそうな雰囲気とは違って、緊張ばかりが走っていた。
「ねえ光花やっぱり帰ろ...」
「もうちょっと待って!!今イケメン探してるから」
「...」
イケメンって。
もし見つけても話しなんて出来ないのに。
とりあえずいつでも逃げられるよう、靴紐をキツく結んどいた。
すると
「あっ...?あっ、あーーーーーーー!!!!!!」
バイクのエンジン音にも負けないくらい
光花の大声が夜空に向かって広がっていく。
「ちょっ!!光花、なに大声出してるのー!?
こっそり覗いてることバレちゃうじゃんか!!」
急いで光花の口を手で押さえた。
でも光花は視線を不良達に向けたまま、開いた口が塞がらないみたい。
少し落ち着いたところで光花が薄い唇を動かした。