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光花と学校から出て、ガタンゴトンと揺られる電車に乗りながら外の景色を見ていた。


都会なのに、少し離れたところには田んぼがいっぱいあるんだね...。




夕方の電車は混んでいたけど、なんとかイスに座れたから足は疲れずにすんだ。




数分経って目的地に到着した。



電車の中にいる人の多さに息苦しさまで感じながら、やっと降りられたけど...。




「ーーーねえ、なんの騒ぎだろう?」



光花が足を止めながら言う。




駅から少し歩いたところで、バイクの集団が爆音で街を走っていた。





「さ...さあ?
ここら辺の暴走族じゃないかな?」


「ここら辺の暴走族だとしても、ちょっと人数多すぎない?」


「...確かに」


それに着ている特攻服だって皆それぞれ違うし。



だけど、喧嘩しに行くって雰囲気でもなさそう。


一体なにがあったんだろう...?