そりゃあ意識しすぎる私も悪いけど...
ひどいよ蘭君。
そんなハッキリ言わなくたっていいじゃんか。
「はあ〜...」
ポチャン...と。水が湯船に落ちて波紋が広がる。
結局お風呂借りちゃってますが...
なんだか緊張しちゃって、逆に疲れてきた。
ああ〜お風呂なのに全然癒されないよー!!!!
*
「ら...蘭君、お風呂とお洋服ありがと...」
「ああ」
お風呂から上がって、リビングにひょっこり顔を出した。
蘭君の服はブカブカで流石男の人って感じ。
私には大きめの白いTシャツに何回捲り上げても下がってきちゃうズボン。
まさかこんな展開になるなんて、私だって予想出来なかったから、下着だけはそのままつけている。