やばい、どうしよう、嬉しい。
彼の何気ない一言が...どうしても私を勘違いさせる。
「...?どうした?なに笑ってんだ」
「ふふっ、内緒だよ」
「...変なやつだ」
私の不敵な笑みを不審がりながらも。
作ってあげたおかゆを、ペロリと。残さず食べてくれる蘭君。
「ごちそうさん。...美味かった」と、小さな小さなお礼が聞こえてきた。
小声でも、その感謝は私にとって、最高の喜びへと変わってしまう。
なんだろう。この胸のトキメキは。
キラキラして、ドキドキして。
蘭君の口が開く度に、まだかまだかと次の言葉を待ちわびてる。
もしかして
もしかすると
...恋?
いや、でも。
会ったばっかりだし。
まだお互いのこと全然知らなくて。
それに私なんかに恋なんてされちゃ、蘭君だって迷惑だよ。
...ないない、恋だけは絶対にない。
ただ蘭君の顔がカッコイイからドキドキしてるだけ。
芸能人のことカッコイイって言ってるの一緒だよ、そうだよ!!