「蘭君お待たせ」


怪我人なんだから、動かないで寝室で食べちゃえばいいのに。


リビングでテレビを観ながら待っていてくれた蘭君。




テーブルにおかゆを置くと、嫌な顔せずに早速食べてくれた。




「...麺以外に食ったのは久しぶりだ」


「あっ、そうそう。蘭君あれ不健康すぎだよ、絶対にやめた方がいい」


「いちいち飯に時間なんか使ってるほど暇じゃねーんだよ」


「でもあれはさすがに駄目だと思う。
なんなら私、週に何回か作りに来てもいいし」


「あっ?」


「...あっ」




やばい、無意識に言っちゃった。


どこまで彼女気取りなの私。



「らっ、蘭君違うから!!今のはねノリ...そう!!空気に流されて口走っちゃって...!」


「それもいいな」


「...へっ?」


「それはそれで楽かもな」


「...っ...」