男子校と聞いて、胸がキュッと弾む。
なんでかは分からないけど...女の子が居ないってだけで舞い上がってしまう。
こんなこと思っちゃうなんて...わたし、本当にどうしたんだろう?
「つか、お前...」
「...へっ?」
「.........チッ」
眉間にシワを寄せた蘭くんが、急に不機嫌に。
舌打ちされて思わず後ずさり。
私...なにか蘭君に悪いことしちゃったのかな?と、ビクビク怯えながら彼を見ると。
ーーーフワッと。
蘭君が今さっきまで着ていたブレザーを、肩にかけられた。
突然来た蘭君の匂いと温もりに、止まないドキドキは心臓を止めてしまいそう。
「蘭君これって...」
「お前...透けてんだよ」
「へっ?」
「下着、黄色だろ。バッチリ見えてんぞ」
「えっ、えっ、ええええええええ!!?」