先に買い物を済ませた者は店のすぐ近くにある椅子にでも座っておこうと約束し、薫くんと別れた。
わたしはまず、自分用の記念品を探した。
それを基準に、友達のみい用、家族、弟用を決めようと考えた。
「ぬいぐるみかあ」
肌触りのいい水色のイルカのぬいぐるみをを手に取り、1人で呟いた。
しかし、他人用ではないなと思えてすぐに戻した。
ぷらぷらと歩いていると、カラフルな星の砂を見つけた。
小瓶の蓋がコルクになっており、その上に海の生き物をモチーフにしたガラスがついている。
1番手前の黄色い砂が入っている小瓶を手に取り、小瓶を傾けたりして中身を見た。
本当に星の形の砂が入ってるんだ、と独り言をこぼしそうになった。