抱いている想いに最も近い言葉――。
「……好きっ、すごく」
言葉を放った先にみいがいて、「はっ」と声を出した。
みいは優しく笑う。
「いいんじゃない? それで。めっちゃ素直な感じ」
「気持ち悪くない? いきなりあんなこと言われたら」
「告白なんてそんなもんじゃん。だったら、あたしの先輩どうなるのよ。
普通に買い物にきた違う高校の女の子にいきなり彼氏いるのか訊いてさ、
いないと答えたら俺と付き合ってくれだよ?」
もしこっちがまったく興味なかったらホラーじゃん、とみいは言った。
「そうだけど……」
みいはその人のこと好きだったじゃん、と言うと、
「王子も里香のこと好きかもしれないじゃん」とみいは小声で言ってくれた。