晩餐の時刻がやってきた
先に席に着き、ルシアンを待つ


さっきのことルシアン様に謝らなくちゃ、、、
大丈夫よリアーナ、きっと仲直りできる

「待たせたなリアーナ」
やってきたルシアンは昔から知る暖かで優しい目をしたルシアンであった

「ぁ、、、。いいえ、先程案内して頂いたばかりです。あの、ルシアン様、、、」

「どうした?」

「先程は失礼致しました。私、混乱していて、その、、、」

「大丈夫だ、気にしていない。それより、久しぶりに一緒に食事が出来る。今日はリアーナの好きなクリームブリュレを用意するように言っておいたから、食後に食べよう」

「はい!」



ここのところ、心配事で食欲がなかったリアーナだったが、久しぶり美味しく、楽しい食事の時間を過ごし、ルシアンと共に部屋に戻った

「誰かと一緒に頂く食事は美味しいですね。久しぶりに沢山お食事頂いちゃいました」

リアーナがそう言うとルシアンがそっとリアーナを抱きしめ、軽く口付けた

「甘いな、バニラの香りがする」

「ふふっ、恥ずかしいです」

「入浴を済ませてくる。リアーナはゆっくりしていてくれ」

「は、、、はい、、」

ルシアンが部屋を出た

リアーナは急に恥ずかしくなった
今までルシアンとキスしたり、抱き合ったり、軽いスキンシップはあったものの、男性と夜を過ごす事は初めてだ
なんだか緊張してきてしまった

すると夜の支度にアリスがやってきた

ドレスからナイトドレスに変え、軽く施されていた化粧を落とした

「アリス、私、寝る時もルシアン様のお部屋なのかしら?」

「そうだと思います」

「アリス、、その、、男性経験って、、おありですか?、、、ご、ごめんなさいこんなこと聞いて、、わ、忘れてください!」

「リアーナ様、大丈夫ですよ。夜を共にお過ごしになるのに緊張されていらっしゃるんですね」

「、、、そうなの、、」

「私も初めての時は凄く緊張しました。でも、今思うとその恥じらいも可愛かったなぁと自分でも思ってしまいます。ありのままのリアーナ様で大丈夫ですよ。緊張したって問題は無いんです、自然に任せれば良いと思います」

「そ、、そうよね。無い知識を振り絞った所でどうにもならないですものね。」

何だか照れ笑い混じりでふふふっと2人で笑っているとルシアンが戻ってきた