フェルナンドが去り、入れ替わるようにアリアがリアーナを迎えにきた

お風呂に入り、幾分スッキリし、身支度を整えた

「リアーナ様、晩餐は何色のドレスをお召しになりますか?私のお勧めを数点お持ちしたのですが気になりものはございますか?」

「まあ、このドレス、アリスが選んでくれたのね。どれも私の好みだわ。そうだなぁ、アリスにお任せします。」

「あ、ありがとうございます!!」

アリスは姿見の前に立つリアーナに二、三着ドレスを合わせると、これです!と嬉しそうにアプリコットカラーのドレスを選んだ
アクセサリーとヘアアクセサリーにパールをあしらった物を合わせた

「とっても可愛いわ!アリスのセンスは抜群ね、今の気分にとっても会うわ」

「リアーナ様に気に入っていただけて良かったです。私、カラーセラピーを趣味にしていまして、今のリアーナ様にはオレンジのカラーがよろしいかと」

「カラーセラピー?」

「はい、色には意味や効果があるんです。なので、効果的な色彩を生活に取り入れることで心や体を元気にしたりするんです」

「すごいわアリス!それで、オレンジにはどんな力があるのかしら?」

「食欲増進効果もありますし、オレンジのやさしく暖かい色は不安を取り除く効果があります。リアーナ様のご不安事が少しでも晴れたらと思いまして」

「アリス、、」

「あっ、す、すみません、出すぎた事を!」
アリスが慌てていると、リアーナがそっとアリスの手を持った

「いいえ、違うの。嬉しくって、、
ここ最近急な事ばかり起きて、私は流されるまま受け止められずにいたの。でもね、それじゃいつまで経っても前に進まない。ちゃんと前に進まなきゃね。なんだか自分の素直な気持ちに向き合えそうよ。オレンジ色の力かしら?アリス、ありがとう。これからも私の話相手になってもらえますか?」

「はい!喜んで」

「よかった、嬉しいわ」