と意気込んでいたら、次の日に秀くんがやってきた。
その日私は遅番で、家に帰ったら秀くんがソファーに座ってた。
というか、寝ていた。

小ぶりなローソファーだけど、床との差がほとんどない。
横に長い座椅子っていう方が正しい表現なのかな。

床へと足を伸ばしている姿を見ると、
「脚、長いなぁ…。」
自然に声が漏れた。

私がバッグを片付けたり、お弁当箱を出したりとごそごそ動いていても、目覚める気配がない。

起きたら何か食べるかな?
私ひとりだったら残りものですませちゃうところだけど。

親子丼でも作ろうかと、調味料を取り出し、冷蔵庫を開けるために振り返ろうとすると、
後ろからふわりと、抱きしめられた。