「翔太くんはいい人だよ!あたしに“希望”をくれたの……まだお友達は出来ないけど……でも、翔太くんがいるから頑張れるの」

「ーー……美麗っ」

パパ、分かってーー

「翔太くんは、心臓が悪いんだって……そして……でもあたしは、翔太くん……翔太といれるだけで幸せなのっ……パパとママと一緒にいる時みたいに、幸せなのっ……」

「……ーー」

「美麗、学校行きなさい。遅刻するわよ」

「ーー……うん……いってきます」

タッタッ

パパ、怒ったかな……でもあたしは、翔太が好き……大好き……だから、諦めない……

グイッ

誰かに肩を掴まれ後ろに。

「うあっ!」