少し落ち着いたようだ。

「本当にごめんなさいっ……」

「いいから。美麗は悪くないよ」

こんな時も優しいだなんで……

「ふぅ……なあ美麗、さっきの奴、なんなんだ?」

「さっ……」

ギュッ

スカートの裾を握った。

「翔太くんのファンクラブの会員で会長」

「……は?」

間が空いて、聞こえた言葉が“は?”。

当たり前かぁ~……ハハハ~……

だってねぇ、ファンクラブってねぇ。