キネウムはニーソックスの匂いを嗅ぎ

とても幸せそうに目をつぶりました

セパは

「やはり変態性欲の持ち主だったか」と

心の中で思いました

「絶対叶わないと思ってたんだ」

「アリウムの領地に人間なんて」

「入る事すら許されないからね」

「もちろん僕も出る事すら許されない」

「僕が人間の女性と出会うなんて」

「皆無に等しいはずだったんだ」

「それが昨日、出会ってしまったんだ」

「裸で倒れていた彼女に・・・」

「なぜか彼女は」

「生食の蛇頭集団榎茸の名を口走った」

「僕はその時思ったんだ」

「この胸のざわめきは」

「初めて生身の人間の女性の」

「裸を見たからじゃない」

「これは運命」

「彼女は僕の求めていた人だと」

「君には理解出来るか?この事が」

セパは首を横に振り

怪しい煙を吐きました