黒胡麻は少しびっくりしました

なぜなら可愛い小熊の姉妹が居たからです

「か・・・可愛い」

「こっちおいでーほらほら」

黒胡麻は近くを泳いでいた鮭を鷲掴みにし

ちらちらと海の中から

出したりひっこめたりしました

「ねぇ・・・人魚って馬鹿なの?」

イーディスはマリに小声で聞きましたが

マリは作り笑顔でごまかしました

「はて・・・小熊姉妹の横に居るのは」

「ピーターとジョセフじゃないか」

「おーい!ピーとフ!ピーとフ!」

「ねぇ・・・呼んでるよ?」

「ていうか、え?ピーナツ豆腐?」

「やっぱ馬鹿なの?人魚って」

イーディスはテンとタマに聞きましたが

二匹とも作り笑顔でごまかしました

「もう訳わかんない」

「人魚さーん!ていうかお母様ー!!」

黒胡麻はイーディスの声に反応し

神速でイーディスの鼻に

自分の鼻をぶつけました

「誰が子持ちバツイチじゃーい!!」