「いいかいマリちゃん」

「この毛皮はとっても大事なんだよ」

「マリちゃんが寝ないのもこのお陰」

「誰にも裸を見られないのも」

「この熊の毛皮のお陰なの」

「これは人間になる第一歩なのよ!」

マリはどう考えても間違えていると

思いながらも逆らえませんでした

「しっ!誰か来る!」

イーディスはマリを地面に押さえつけ

自分も死んだ振りをしました

「お嬢さんお嬢さん」

「ぐーぐー・・・」

「お嬢さん・・・この森は危ない」

「・・・早くお逃げなさい」

「ぐー・・・あたし寝てるの・・・」

「冬眠にはまだ早いお嬢さん!」

「早く逃げるんだ!奴が来る!!」

薄目を開けたイーディスは

目の前で鼻息を荒げる大きな熊を見て

少し失禁してしまいました