天より降り落ちるドングリはまるで

木琴の様な音色をこだまさせ

木漏れ日差す森中を幻想的に包み込み

イーディスは満天の星星がきらめく

夜空の様な色付く葉のさざめきに

心おどらせながら

夢中で落ちているドングリを拾い上げます

「さっ!あなたも早く拾って拾って!」

「ドングリ警備隊がもりもり来ちゃう!」

口いっぱいにドングリを詰め込まれ

体中に落ち葉が張り付いた白蛙はまるで

病的なリスの様に見え

よりイーディスの心を高ぶらせるのでした

「姫様・・・もう帰りましょうよ・・・」

「だめ!見てこのドングリ!」

「おっきくない?ねぇ?こんなのないよ」

「だから今拾わなきゃだめなの!」

「あたしには明日なんて無いのよ!」