「で、それ王から聞かされたのか?」

「いや、弟達と見に行った」

「本当にそんな人間が居るのかと思って」

「随時王に報告はしてたけどね」

「弟達って・・・あの馬鹿二人?」

「もちろん」

「姫に捕まってたよ、はははっ」

また木の実を取ろうと舌を伸ばした青蛙は

後ろの異変に気付きました

「おい、やけに静かだと思わないか?」

「あ?そういえば・・・」

「いつからか鼻歌が途切れたな」

青蛙と黒蛙は必死に白蛙を呼びましたが

返事は返ってきませんでした

馬を止め馬車の中を見た青蛙は

顔が真っ青になりました

「あれか?逃げたのか?おい」

「青くなってないで探すぞ姫を」

「どうも嫌な臭いがする」

黒蛙はぴくぴくと鼻を動かしました