その少女は

いつからそんな姿をしていたんだろう

ひくひくと震える体は透き通るほど青白く

ずるずると引きずった右足は

擦り切れ血を流し

今にも消え去りそうな声と

焦点の合わぬ生気を失った瞳で

我々に助けを求めた

しかし動揺を隠し切れない我々を見て

糸を切られた操り人形の様に

その少女は泥の中へと崩れ落ちた

「だっ・・・大丈夫か君!!」

「ユニフォリウム!服を貸せ!!」

「は?なんであたしの?」

「男が袖を通した物など」

「着られる訳が無いだろう!!」

「女は君しか居ないんだ!」

「君には僕の服をやるから早く!」

「はははっ、王子」

「さすがにそれは無理な話です」

「私とカラタの服をユニにやりましょう」