「あ、わしVIP会員なんじゃが」

キネウムに持ち上げられたバリー博士は

くたっ・・・としながら

レジ係に言いました

「お・・・お客様」

「会員証はお持ちですか?」

バリー博士は上着を探る仕草をしました

しかしどう見ても

毛をふさふさしているだけです

「はっ・・・忘れちょった」

「わし犬になったんじゃ!」

「上着着とらん!!」

蒼井は溜息をつき椅子に座り

ヒイシは口を半開きにして

キネウムの後姿を見つめ

愛の伝道師はキネウムの頭の上で

優雅に茶会を催していました