キネウムは思いました

これは明らかにおかしい

悪魔め!僕に嘘を言って

蒼井さんの記憶を奪い去ったのだな!

糞っ・・・騙されたっ・・・

ていうか話が全然進まないっ・・・

もう帰りたいよ・・・父上助けてっ!!

「あの・・・ところで君は?」

「は・・・僕の事まで忘れて・・・」

「蒼井さん・・・僕らは付き合って」

「それは無いです」

蒼井はしきりに耳を気にしながら

アリウム城に向かい歩き出しました

「あ・・・蒼井さん、待って」

「僕もついて行きますよ!」

「だって僕は蒼井さんを」

「この変態大群落から救うべく現れた」

「愛の大天使なのだからっ!!」

キネウムは知っています

自分の言っている事の異常性を

しかし

蒼井に振り向いてもらいたい一心で

空元気を爆発させてしまいました