「こうですか伝道師様・・・」

「こうっ・・・あれ」

「伝道師様?」

蒼井の耳を噛んでいたキネウムは

伝道師様の気配が消えていた事に気付き

少し慌てふためき

蒼井から素早く離れました

「僕は何をしていたんだ・・・」

「まんまとなんらかの妖精的な悪魔に」

「乗せされ淫猥な事を・・・」

「はっ・・・もげっ・・・」

股間を押さえたキネウムは

びくっと起きた蒼井に驚き

思わず謝りました

「すいませんでした蒼井さんっ!!」

「違うんです!!なんかあのっ!」

「愛の伝道師とか訳の分からない」

「あのっ・・・すいませんでした!!」

寝ぼけ眼の蒼井はキネウムを

可愛いカエルさんでも見るかの様な

不思議な眼差しで見つめながら

ウサ耳と翼がある事をしっかり確認し

ふうと溜息をつきました