「あぁぼろっとだ・・・」

「そりゃもう物の見事にぼろっと」

「ぼろっ・・・ころころっ・・・」

「ぐやっ!!!!!」

「ってところだ・・・ふははは」

キネウムはきゅっと身を縮めながら

蒼井とギーゼラから離れました

「・・・ところで天狗様は」

「なぜここに・・・?」

「あぁ・・・それはね」

天狗はまた鼻先をくしゅくしゅしながら

キネウムの横に座りました

「ここに居ればバリー博士に会える」

「・・・という気がしてね」

「バリー博士・・・」

「バリー博士がここに来るんですか!」

キネウムは眠っている蒼井の手を

握り締めました

「あれ・・・ギーゼラさん」

「寝てる・・・?起きてるの・・・?」