「ところであなたは・・・?」

天狗は不思議そうな顔をしながら

キネウムの服をまじまじと見つめました

「私は蝸牛天狗」

「皆には天狗様と呼ばれている」

「ところで・・・君はアリウムか」

「だったらもげるのは当然だ・・・」

「あれまた生えてくるんだろ?」

「はっ・・・なんで知ってるんですか」

「いやそれより実は僕人間なんです!」

天狗は鼻先をくしゅくしゅしました

「もしや・・・君はアリウムの王子か」

「ははーん・・・見えてきたぞ」

「大丈夫まだもげやしない」

「だって君はまだ」

「何もしてないんだからな」

「は・・・何も・・・?」

「あぁ・・・いいかアリウムの王子」

「一時間に3回以内、一日10回以内」

「一週間で27回以内」

「このどれか一つでも犯した物は」

「ぼろっともげる」

「ぼろっとですか・・・」