「少年よ、おい少年よ」

「大丈夫か?」

藍色に染まる空に

赤黒く鼻の長い男が浮かんでいた

「この光景から察するに・・・」

「痴女達に襲われたのか?」

「は・・・いや・・・違います」

「じゃあ野外プレイか?」

「そのまま眠ってしまう程ふけるとは」

「君も相当好きなのだな、はは・・・」

「・・・もげるぞ」

「は・・・もげ・・・もげる?」

「あぁ、もげる」

「ほらあの空を見てみなさい」

天狗が指差した空には

黒い何かが飛んでいました

「あれ・・・?人間って飛べるんだ」

「彼はエディと言って」

「マンホール周辺で起こる殺人事件は」

「彼の仕業だと言われているんだ」

「ぎゃー!目の前にマンホールが!!」

「彼は卑猥な事ばかりしすぎて」

「ぼろっともげたんだよ・・・」

「ぎゃー!!人間ってもげるんだ!」