「この人誰?ふふふっ・・・」

「あ・・・蒼井さん」

「あの人形だよ、憶えて無いかな?」

「燃料を入れたら動き出したんだ」

ギーゼラは眠っている蒼井の

体を触りながら言いました

「ふふっ・・・可愛い王子様・・・」

「あなたこれが人形や機械だと」

「本当に思ってるの?ふふふっ」

キネウムはそんな事よりも

ギーゼラの瞳に吸い込まれそうで

死にそうでした

「あ・・・あぁ・・・え?何が?」

ギーゼラは蒼井の首筋に鼻をつけ

胸いっぱいに吸い込みました

「はぁー・・・ふふふふっ・・・」

「この香り・・・なんだと思う?」

「え・・・何って・・・?」

ギーゼラは悪魔の様な速さで

キネウムのひざに座りました

「ふふっ・・・ふふふふっ・・・」