暗く静かな公園のベンチで

街灯に照らされた二人は

とても重い空気に包まれていました

蒼井は過去を想い

キネウムは未来を想い

「教えてよキネウム」

「君が知ってる事・・・全部」

「僕は何も知りませんよ」

「林の中に落ちていたあなたに」

「ガソリンを入れただけです」

「それ以上は何も」

「キネウム・・・私の気持ち分かる?」

「なーんに分からないんだよ?」

「自分の事も世の中の事も」

「・・・世の中の事が分からないのは」

「僕も同じですよ蒼井さん」

「皆が僕達の事おかしな目で見ますが」

「その理由がさっぱり分かりません」

「でも僕は今、不安な中に居て」

「とても幸せな気持ちです」

「だって蒼井さんに出会えたんだから」

「キネウム・・・」