「うおっこっち向けば凄いぞキネウム」

「見て見て!!ほら!」

ある方向を向くと激しく動くウサ耳に

蒼井は楽しそうにはしゃぎ

キネウムに賛同を求めましたが

キネウムはかなり引いていました

「それでこれから何を・・・?」

蒼井はくいっと上半身をひねりながら

眉間を中指で叩きました

「バリー博士探さなきゃいけんでしょ」

「ふーむ・・・ところでキネウム」

「君って何なの?」

急に真顔で蒼井にせまられ

キネウムは動揺しましたが

しっかりと説明しました

しかし蒼井は全く信じませんでした

「何その夢物語」

「君があの馬鹿でかいお城の王子様で」

「偶然出会った女の子目指して」

「勇猛果敢獅子奮迅気炎万丈意気衝天」

キネウムはなんだか

心が折れそうになりました