「はぁ・・・」

蒼井に手を取られ

立ち上がったキネウムは

蒼井のウサ耳がぴくぴくと

動いている事に気付きました

「あの・・・それ動くんですね」

「あ?あ・・・ほんとだ」

「何これ、訳分からん」

蒼井はウサ耳を触りながら

辺りを見回しました

「ていうかバリー博士って誰だよ」

「あのメモ肝心な事書いてないし」

「後半愚痴ばっかだし」

「結局分かったのは目的と名前だけ」

「どうすりゃいいんだー・・・あ」

「君暇そうだね!私のお供しなさい!」

「か弱い女性独りには出来ないでしょ」

「よーしよし!さぁ行くぞ!」

蒼井の勢いに押されキネウムは

ただうなづく事しか出来ずにいました