「うわっ・・・変態が居るよ・・・」

人形から発せられた冷たい視線と言葉が

僕の心臓に突き刺さり

僕は思わず反論した

「僕は変態じゃない!!王子だ!!」

人形は首の後ろを触りながら

また冷たい物を浴びせてきた

「君頭大丈夫?一緒に病院行く?」

「なんか体中痛いんだよね・・・」

「ていうか痛たたたたっ!!!」

「なんだこれびっくりする程痛い」

「あぁー・・・やっぱり痛い・・・」

人形は体中をさすりながら痛がっている

これは

さすってあげるべきなんじゃないか?

僕が人形に手を触れようとした瞬間

人形は僕の手を払い立ち上がった

「警察に突き出されたいの?」

「私に触らないで」

なぜか涙が溢れてきた