「おい」

「ここはどこだ・・・?」

黒蛙は馬車から身を乗り出し

辺りを見回します

黒蛙の様子に青蛙も慌てて外を見ました

「城への道じゃない・・・」

「どういう事だ!」

イーディスは白蛙のお腹をなでながら

慌てている蛙達に言いました

「だって運転手居ないじゃん」

「馬だって好きなとこ行きたいさー」

「てか大丈夫?君!もしや産まれる!?」

「ひ・・・姫様・・・そう言いながらも」

「私のお腹触ってるじゃないですか!」

「本当に出ちゃいますよ!もう・・・」

青ざめた顔で青蛙が叫びます

「姫もお前も遊んでる場合じゃない!」

「ここはアリウムの領地だ!!」