「姫も噂で聞いた事があるでしょう」

「西の魔女について」

外に向かい狼の真似をし

吠えているイーディスに向かい

青蛙は真剣に語りかけます

「ははーん」

「あの港で噂のバナナの女王の事だね」

「あたしは何でも知ってんだから!」

「秘密の花園のあるところから」

「あなた達蛙の繁殖行為までねっ!!」

「姫・・・これは真面目な話です」

「そらさないで下さい」

「こうやって背中から抱きついて」

「こうやってお腹くすぐるんでしょ!」

白蛙を抱き締め騒いでいるイーディスに

少しあきれぎみの黒蛙は

ゆったりとすぎてゆく外の風景に

ひとつため息をつきました