「僕と付き合ってください!」
あぁまただ。私はメア。高校二年生。
私は今告白を受けている。
ここ数日告白が増えた。
多いときは1日に四回など。
しかしその中に私が本気になれる人はいない。
私は…本気になれる人見つけられるかな。

私はネコがすき。家に帰るとすぐにネコのミケに会いに行く。
「ミケ〜ただいま。」
「にゃあ〜」
やはり今日もネコの声だけしかしない。
母親は夜遅くまで仕事。父親は私が小さい頃に出て行った。
「ミケ…独りぼっちは寂しいよ…」
ミケを膝に乗せ月を見ながら呟いた。
「お月様になりたい。
お月様。おやすみなさい」
その時、月がキラリと光った

「あ、メアちゃーん‼︎」
うわ。また来た。
私はこの頃同じクラスのライアンに絡まれる
ライアンは学校1のイケメンらしい。
ま、私はライアンて興味ないけどね。
「メアちゃん!無視しないでよ
ねぇ付き合ってよーお願い!」
「何回も言わせないで。私はあなたを好きになんてならない。」
やっと居なくなってくれた。もう授業出る気ない…
屋上でサボろ

「はぁきもちぃ」
学校の中で屋上が1番好き。
風気持ちいし、広々してるから。
あ〜眠たくなって来た。ちょっとだけ寝ようかな。

「ん…ここ…は?」
屋上ではない。暗くてなんかひんやりしてる
「やっと起きたわね。」
え?この声は…
「ヘレン?」
そこには隣のクラスのヘレンがいた。
どうやら私は、屋上で寝ている時にヘレンに連れてこられたらしい。
「貴方さぁ。ライアンにちょっとかまってもらったか
らって調子に乗らないでよね。ライアンだって 本気じゃないんだから。」
あぁ。そうゆう事か。ヘレンはライアンが好きなわけね。
「私はライアンなんて好きじゃない。
ライアンが言い寄ってくるだけだよ。」
「なんなんだよお前…いい加減にしろよ!」
パン!
ビンタされた。何で?私何かした?
左頬が痛い。私が何したっていうのよ…
「どうしたらライアンに合わなくなる?
どうしたらライアンに…」
ヘレンは一人でブツブツ言っている
「…殴って。」
ばきっバンばこっ

家に帰ると身体中が悲鳴をあげていた。
口は切れて、身体中に痣。
こんな時にも家にはネコしかいない。
「ミケ…おいで…」
声もほとんど出なくなっている。
ミケを連れて私はいつものようにベランダで月を見ている。
「あぁお月様。もう学校になんて行きたくないよ。
泣きたいよ…友達もいないあんな学校、私もうや
だ。私の居場所なんかどこにも無いんだ… 」
ミケが私の膝から居なくなってしまった。膝が寂しい
その時、私の目の前にこの世のものとは思えない美男子がいたのだ。