俺は白乃ヶ学園に入学した。
「一斗くん」
「桜庭!?」
この子は桜庭真理恵。
中学の頃から同じクラスで俺の片思いの人
「同じクラスだね。」
えっ!?マジでぇ?
「ねぇ、テニス部に入るんでしょ?」
「いっ、いや・・・」
俺はギュッと右の肘を掴んだ
思い出したくね~な
「あっ・・・ごめんね?」
「気にすんなよ!」
もうテニスは出来ない
この肘は使えない・・・
「教室行こっ」
気を遣ってくれんのは嬉しいけどやっぱ辛いな
試験にとき以来の教室
あの時とはまったく違う
「私の席はここで・・・
一斗くんはここ!」
「隣だな」
よっしゃー!!!
神様に感謝!!!
「よう、安食!」
こいつ・・・
「覚えてっか?あん時の試合を」
「一生忘れねぇよ」
この男のせいで・・・
「肘はもういいのか?」
「やめてよ!!
一斗くんに近づかないで!」
真理恵・・・
「いい気味だ。」
~二年前~
俺は出場した大会は必ず優勝していた。
「一斗すげーな!」
「次も頑張れよ!」
周りから期待され俺自身も期待していた
ある試合の帰り道...
「俺と草試合しねぇか?」
南中の悠月謙也が突然来た
「無理。怪我したら困る。」
「へぇ~負けんのが怖いんだろ?」
俺に負けはない。
そう思っていた俺は挑発にのってしまった。
「サーブ権、てめーにやるよ。」
「余裕だな。けどお前は負けんだよ!」
ばーか
お前は俺に勝てねぇよ
力を抜いてアップ程度にやっていた。
左サイドをついたとき
「あっ!」
悠月のラケットが飛んできた
ガンッッ!
右肘ひ思いっきり当たり血が出た
「わりぃな」
「このっ!」
殴りかかろうとしたとき
「っつ」
激痛が走った
「手がすべってよぉ、大丈夫か?」
わざとらしく言う
「ふざけんな・・・」
そして俺はテニスを諦めた
その男が目の前に・・・